何を隠そう現英検協会代表理事松川氏は、私の外資系コンサルタント時代のボスである。当時、氏が英語に関わる職に就くとは思ってもみなかったし、私も現在のように英語を教えることになるとは夢にも思っていなかった。多少なりとも面識があるからこそ言いたいのだが、現在の英検CBTのあり方は、受験生にとってあまりというか、かなりよろしくないところがある。
問題点は今思いつく限り、以下の3つだ。
1、住んでいる地域により試験実施日に多い地域少ない地域がある
⇒ 地域間格差による不公平が生まれている
2、各級の試験には受験生の定員があり、申し込みが早い者勝ちとなっている
⇒ 大学受験のため必要な重要な資格テストが早い者勝ちとは!?
3、一度試験日の予約を取ると絶対に何があってもキャンセルできない
⇒ 経済的余裕のある家庭は受験可能日のすべてをおさえてしまう
私の記憶に間違いがなければ、コンサルタント時代の松川氏は非常に頭の切れる方だった。おそらく上記のような問題はすでに耳に届いているはずだ。改善の中には大規模なシステム改修が必要なものもあるかもしれない。しかし、今や英検は単なる自己啓発の語学資格試験の一つにとどまらず、良い悪いは別として大学受験(高校受験)に重要な資格試験になっている。早急な改善をお願いしたい。