· 

2020からのスピーキングテスト

新テストの目玉は個人的に、何と言ってもスピーキングのテストだ。高校そして中学でどのように、英語をしゃべる指導をしていくのか? 非常に気になるところだ。単に補助教員として常時ネイティブスピーカーをつけることは、その対策にあまり十分ではないように思われる(もちろん意味はある。特に外国人の存在になれるという意味で)

 

自分がある程度でも(ほんとにある程度だ)英語をしゃべれるようになったプロセスを考えると、メンタル指導なども必要だろうと思う。とにかくスピーキングは心が折れることが多すぎる(今はそうでもなくなったのは、単に年を取ってずうずうしくなっただけだ) 忘れもしない、初めて受けた英語面接。自己紹介はまる暗記でなんとかかんとか乗り切った。それからの2分間スピーチ。たぶん最初の8秒くらいはなにか言った。それからの沈黙。沈黙。2分間はスピーチとして決められた時間なので、面接官はその時間ただただ黙って聞いている。正確にいうと、この場合は彼らはなにも聞いていない。沈黙を聞いていた。合計1分52秒の沈黙。その後の質疑応答は、面接官は和やかにしてくれた。それが、なぜだかわかるぐらいは自分は年を取っている。

 

試験が終わり、英語なんてやめようと思った。おじさんになって、即興で英語のスピーチなどできるようになるわけない。それも死刑制度の是非だとか、エネルギー政策についてのスピーチだ。こんなお題は日本語だって難しい。。。

 

帰国子女でもなく英語を喋れるようになった人は、多かれ少なかれ、このような悔しい経験をしている。準ジャパニーズとしての自分が行うスピーキングの指導は、こういう経験をふんだんに踏まえている。それを教えられるのが、当スクールの価値だとも考えている。